みなさんこんにちは。少女漫画マイスターのうさこです。
本記事では、月刊officeYOU（オフィスユー）で連載していた、小田ゆうあ先生の作品「リブラブ livelove」（全7巻、完結）がどこで読めるかの情報と、あらすじ、レビュー、見どころを紹介します。
作者の小田ゆうあ先生といえば、「斎藤さん」や「ふれなばおちん」など、ドラマ化されるほど人気を博した作品を数多く生み出してらっしゃいます！現在は同じく月刊officeYOUで「かろりのつやごと」を連載中です。
この「リブラブ」は、「かろりのつやごと」の前に連載していた作品ですが、生きるとは何なのかということや、人と人とのつながりの温かさなどについて考えさせられる、ほんのり泣けて心が温まる作品です。20代～40代の女性に特に刺さると思います。その魅力を存分に語りたいと思います。試し読みできるサイトも紹介しますのでまずは途中まで読んでみてください！
ぜひ一気読みしてほしい名作です！
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小田ゆうあ先生について
「リブラブ」の作者である小田ゆうあ先生は、東京都出身の女性向け漫画家です。1983年にデビューしてから、数々のヒット作を生み出してきました。代表作は『斎藤さん』『ふれなばおちん』で、どちらもドラマ化されています。
主に女性の日常生活や悩みをテーマにし、ユーモアと感動を交えたストーリーテリングが特徴です。私生活では2児の母であり、彼女自身の経験も生かしているのか、家族のつながりを感じさせる温かいストーリー展開が、『リブラブ』や現在office YOUにて連載中の『かろりのつやごと』で度々登場し、読者の共感と感動を呼んでいます。
登場人物
おもな登場人物を紹介します。
水上 素直（みずかみ すなお）
25歳。外食委託チェーンの内勤を務めていたが、人間関係がうまく築けずいじめに遭い、地方都市のチェーン店に左遷される。そこでもまたトラブルを起こしてしまったことをきっかけに、自殺を決意する。
大河内 伊佐子（おおこうち いさこ）
ゴルフ場のレストランで働くパート主婦。昔プロゴルファーを目指していたが、叶わなかった。
五条 環（ごじょう たまき）
伊佐子のパート仲間。40代。荒れ気味の浪人生の息子のことで悩んでいる。
丸山 実代（まるやま みよ）
伊佐子のパート仲間。30代。なかなか子どもができず、不妊治療を頑張っている。
あらすじ
水上素直（25）は、外食委託チェーンの内勤を務めていた。周りと人間関係を上手く築くことができず、いじめに遭った挙句地方都市のゴルフ場のチェーンのレストランに異動させられる。そこで常連の老人がヨーグルトを持ち込んでいたところを注意しトラブルに。パート主婦の伊佐子が「彼は社長との古くからの知り合いで、多少のことは融通を聞かせている」と教えられる。
その後、厨房で自分の愚痴を言われていることに気付いた素直は、裏の倉庫で一服する。そのたばこの不始末が原因でボヤ騒ぎが起き、伊佐子にそれをたしなめられると「こんなとこ全部燃えちゃえばよかった」と発言し、伊佐子にビンタされる。
夜。伊佐子とパート仲間の環、実代は3人で飲み会へ。年代も境遇も異なる3人だが、いつしか友情が芽生えていた。帰り道、環が橋の欄干の上に立ち尽くす素直を発見し、青ざめる。素直はふわりと橋の下へ跳んだ―――
リブラブをBookliveで試し読みしてみる！感想レビュー
魂を揺さぶられる物語です。
亡くなってから、変化していく心
1話目で、主人公の素直が飛び降り自殺をして亡くなるというショッキングな展開からスタートします。その後、素直は幽霊となってこの世を漂うのですが、ひょんなことから伊佐子に姿が見えるようになります。
生前は心を閉ざしてぶっきらぼうに振舞っていた素直ですが、思いやりのある伊佐子との交流を通してすこしずつ彼女の心に変化が訪れます。
伊佐子が他の人に触ると、その人も素直の姿が見えるようになるということが明らかになり、伊佐子と仲良しの環、実代も一緒に素直との関係を築いていきます。
命ある時はできなかった、他人との温かい心の交流。信頼。それを少しずつ実感していく様子がひたすらに心に沁みます。
素直が、まわりを幸せにしていく
皮肉にも自分が命を落としてから、人との温かい心のつながりをもてた素直は、夫のことで悩みを抱える伊佐子や、荒れる息子に悩む環、そして不妊治療に苦しむ実代に少しずつ寄り添っていきます。
思いやりや愛情を与えてくれた3人にお返しをしたくて頑張る素直ですが、今までまともな人間関係を築いてこなかったので、悩みを抱える相手との接し方に悩みます。
でも、一番うれしいのはうわべだけの綺麗な言葉じゃなくて、「自分のことを想ってくれている」っていう気持ちだったりするんだよね。素直ちゃん、それでいいんだよ。って言いたくなります。
不器用に相手のことを想う素直の姿に、「本当はこんなに優しい子なのに…」「どうして自ら命を絶ってしまったの…」という切ない思いが止まりません。
リブラブ1巻を試し読みしてみる！はじめての恋
恋もあります。素直は生前「リブラブ」というバンドの曲をよく聞いていて、ボーカルの大ファンでした。ひょんなことから、リブラブのボーカルと接触する機会があり、恋に落ちます。（本人はそもそも恋に落ちたことすら自覚してなかったりする。）
素直ちゃんの初恋を応援する3人ですが、その3人と同じ気持ちで、わたしも素直ちゃんの恋の行方を見守っていました！
友情も、恋も、生きてこそ
年齢を超えた友情を築き、恋をして、色々な人の優しさや悩みに触れて、素直は人として成長します。でも、それがすべて亡くなった後になってしまったということが、とても悲しいです。
生きていれば、どうしようもなく辛いこともあるし、悲しいこともある。でも、喜びや幸せも生きていないと味わえないんですよね。辛いこともあるけど、大切な人のために、自分のために、前を向いて生きていこう。そんなことを、説教臭くなくじんわりと感じさせてくれる傑作です！
まとめ
月刊officeYOU（オフィスユー）で連載していた、小田ゆうあ先生の作品「リブラブ livelove」（全7巻、完結）がどこで読めるかの情報と、あらすじ、レビュー、見どころを紹介しました。
1度しかない人生を前向きに生きようという気持ちがわいてくる、魂が揺さぶられる傑作です。未読の方はぜひ、ebookJapanで読んでみてください！
小田ゆうあ先生最新作「かろりのつやごと」超おすすめ♡
ではではまたね♡
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