あの子の子どもはどこで読める？あらすじと最新刊感想【女子高生の妊娠】

みなさんこんにちは。漫画大好きうさこです。

本記事では、ドラマ放送中の話題作、別冊フレンドで連載中の、蒼井まもる先生「あの子の子ども」（既刊９巻）について、原作漫画はどこで読めるかと、あらすじと最新刊までの感想を紹介します。

「あの子の子ども」は女子高生の妊娠出産というセンセーショナルな話題を描いた漫画です。そのセンセーショナルな出来事を淡々と描いています。筆者も妊娠出産経験がありますが、色々と考えさせられる漫画です。

では早速解説していきます！

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どこで読める？無料で読むには？

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登場人物

登場人物を紹介します。

川上福（かわかみさち）

高校2年生。名前は、福と書いて「さち」と読むが、多くの人たちから「フク」と呼ばれている。月島宝と順調に交際を続けていたが、避妊に失敗し、妊娠が発覚する。

月島宝（つきしまたから）

高校2年生。福と順調に交際していたが、福の妊娠が発覚し、自分にできることを模索していく。高校は進学校に通い、陸上部に所属。有名大学に進学する予定だった。

川上幸（かわかみこう）

福の兄。大学生。福をかわいがり、大切に思っている。福の妊娠にいち早く気付き、出産には反対の立場をとる。

あらすじ

高校2年生の川上福と月島宝は、順調に交際していた。宝の自宅で性行為に及ぶこともあったが、避妊には気を付けていた。一度だけ失敗してしまったが、それほど深くは気に留めていなかった。

しばらくたち、福の体に異変が起きる。体調不良と、食の好みにも変化が起きる。不安に思った福は、自宅から遠いドラッグストアで妊娠検査薬を購入し、ファミリーレストランのトイレで試してみると、陽性の二本線が…

自分が妊娠したかもしれない事実を誰にも言い出せず、一人で悶々としていた福だったが、ある日兄の幸がドライブに誘う。宝も一緒に車に乗り込むが、連れていかれたのは産婦人科だった。幸は福のスマホの検索画面を偶然見たことから、福の妊娠を疑っていたのだが―――

感想レビュー、見どころ

見どころをレビューしていきます！

女子高生の妊娠という重いテーマ

いやぁ、重い。重いです。女子高生の妊娠…。この作品は別冊フレンドで連載されていることから、読者の対象年齢は10代の女の子のようなのですが。テーマがテーマだけに、親世代にも読者が広がっているようです。

作者の蒼井まもる先生自身も出産経験があり、娘さんがおられるそう。その際に、自身が妊娠・出産に関して十分な性教育を受けてこなかったと気付かれたことが、執筆のきっかけになったそうです。

蒼井先生は、産婦人科医や助産師、養護教諭、スクールカウンセラー、そして実際に若年で出産した女性などに取材を行ったことを漫画に盛り込んでいるそうで、そのような知識や情報も随所で出てきます。これを読んで、若い女の子たちがどう思うのか、気になるところです。

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10代が妊娠出産することの厳しさ、代償

福は初め中絶をしようとして産婦人科に行くのですが、紆余曲折あって出産を決意します。ただ、10代の妊娠出産は数々の壁が立ちふさがります。経済的な問題、学校、進路、家族の協力、体へのリスク…尊い赤ちゃんの命と引き換えに、色々なものを失うし、周りの家族もそうです。そのあたりが割とリアルに描かれています。

私が特にしんどいと思ったのは、福の妊娠をきっかけに宝の母親も含めみんなが悩み、苦しんでいくところ。福の兄と単身赴任の父、そして宝の母も猛反対。でも猛反対するのは親としてすごく理解できるし、福を大切に思うからこそ。

うさこ

すごく悩むところですが、わたしが福の母でも、反対するんじゃないかな…。

そして、福の妊娠が学校で広まってしまい、LINE上で誹謗中傷されたり、いじめのようなことも起きます。いやぁ、ここは非常にリアルです。今の子たちってみんなスマホを持っていて、軽い気持ちでなんでも共有しますからね…。

とにかく、10代の妊娠出産は色々なものを犠牲にします。これを読んでいる中高生がいたら、安易な性行為や、避妊について真剣に考えてほしいと思います。

賛否両論？出来過ぎているという声も

「あの子の子ども」に関して、ネット上でこのような声も見かけました。

若年の妊娠出産を美化しているのでは？

これを読んで、若い妊娠出産に逆に憧れを抱いてしまう子もいいるんじゃないかしら。

確かに、私自身も実際に読んでみて、ちょっと出来過ぎているなぁと思うところもありました。それが以下の点です。

主人公の彼氏が人間が出来過ぎている
なんだかんだ周りの人がみんないい人

この点を解説していきます。

主人公の彼氏・宝が人間が出来すぎ

主人公の福が割と年相応（むしろ若干幼い）に対して、彼氏の宝はすごく人間が出来ています。自分が何もできないことに不甲斐なさを感じながらも、妊娠によって体に起きる変化や色々な使える制度を調べてノートにまとめ、福と共有したり、悩み苦しむ福に寄り添い、福にかける言葉も完璧に近いです。社会人の彼氏だったとしても、ここまでの行動ができるだろうか…というレベル。

これに関して作者の蒼井先生は、少女漫画であるため、「逃げ」や「放棄」ではなく、若年妊娠に対して行動がカッコいい男子を描いたとインタビューで語っています。

意図は分かりますが、実際に彼女の妊娠に直面した男子高校生で宝のような完璧な行動がとれるのはごくごくまれであるということは、若い女の子は頭に入れておいた方が良さそうです。

主人公のまわりがなんだかんだいい人

まず、初診で行った産婦人科の先生が、高校生で不安でいっぱいの福にすごく寄り添ってくれるとてもいい先生です。また、家族である父親や兄も福の出産に対して反対しているものの、それは福を想うがゆえで、最終的にはバックアップしてくれます。福の高校の先生たちも、福に対していろいろな意見を言いますが、結局は寄り添ってくれています。これだけまわりがいい人に恵まれているというのも、少しファンタジーチックかなぁと思います。

じゃあ、若年の妊娠出産を美化しているのか？と言われると、私はそれは違うかなという感想です。

ファンタジーな面もありますが、これを読んで、「わたしも彼氏と赤ちゃん欲しい♡」と思うような女の子は少ないのではないかと…。主人公の福は結局いじめに遭い高校も辞め、普通の青春は送れないし、彼氏の宝もそれなりの代償を払っています。主人公は運よく周りに恵まれていることは置いておいて、10代の妊娠出産の代償は描かれているのではと思います。どのように助けを求めればよいのかという手段も描かれていますし、そういう点では勉強にもなります。

そして、福がSNSを通して「ライムちゃん」という同じく10代の妊婦と出会うのですが、そちらはかなりリアルです。彼氏からDVされていたり、パパ活をしていたり…。実際若くして妊娠してしまうのはこのような子も多いのではないかという現実も描かれています。

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